君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「五月蝿い!俺は、この家で泣いたことも、笑ったことも……、全部なかったことにする……。今、ここに捨てる……――」



「雅!」







ケータイと財布だけを持ち、制服を着たまま家を飛び出す。



電話をかけたのは、中学で出来た親友、隆弘だった。