君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「また彼がここに来たら、お兄さんが呼んでる、早く行かないと何が待ってるかわからないわよって伝えてくれる?あ、あと、怪我の手当もまだ終わってないから、くだらないことしてないで早く戻ってきなさい。何度も同じこと言わせんじゃないわよって。よろしくね」







言いたいことを一方的に言い残した看護師さんは、私の返事を待たずに去っていく。



私は看護師さんの迫力に負け、何も反応が出来なかった。