君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

母さんの心は、遠い昔から悲鳴をあげていたのだから。










母さんの部屋を出た俺は、階段を降り、無駄に広いリビングへと向かった。







「あら、雅坊ちゃん。どこにいらしたんです?」



「それはこっちの台詞だよ。七尾さんこそ、母さんが寝込んでるってのにどこにいたんだよ」



「すみません。奥様には、今からお粥を作りますので」