どうしてそんな顔するの、なんて聞くことは出来なくて。



ただ、魂が抜けたように玄関へと歩いていくみーくんの背中を見つめていた。



視界がぼやけ、涙が零れ落ちる。



邪魔しないで。



みーくんが見えないよ。







涙がみーくんの姿を隠してしまったように、みーくんもいつか私の前から消えてしまう、そんな気がした。