「杏奈……?」







私はこんなにドキドキしてるのに、みーくんが顔色ひとつ変えないところを見ると、本当に何とも思われてないんだと、嫌でも実感してしまう。







「杏……――」







――ピーンポーン……



みーくんの言葉を遮るように、室内に響き渡るインターホン。







「……俺、出るよ。だから、どいて?」







みーくんは私の頭に手を乗せ、いつになく悲しそうな目で私を見た。