まるでコントのように、持っていたポテトチップスをまたもや落としたみーくんは、深い溜め息を吐いて俯いた。







「俺が欲しいわけねぇじゃん。……杏奈の為だよ」







再び、はぁ、と溜め息をついたみーくんは、私を通り越して空き部屋へと入っていく。



そして、フローリングに座り込んでツリーの箱を眺めている。







「ちょっとピンチだったから、親父達が送ってくる金使っちゃったけど」



「……っ」



「余計なことしたら悪かった……って、杏奈?」







話の途中で、後ろからみーくんに抱きつくと、みーくんは驚いたような声を出して、そっと手を私の腕に添えた。