足元が覚束ないまま、私は病室へと戻った。



窓についた水滴が、太陽の光に照らされている。



輝く結露はとても綺麗だけど、私の心は曇っていた。







「杏奈」







振り向くと、みーくんが思い詰めた表情で立っていた。







「あんな目に合わせて……、ほんとにごめん!」