「杏奈、行こう」







そう言って掴まれた腕は、赤く痕が残っていた。










しばらく走ると、ショッピングモールの近くの公園に辿り着いた。








「……ごめん」







なんで謝るの?みーくんは、遠い。まるで、空と海のようで。決して、交わることはない。







【何に対して謝ってるの】



「何って……」







戸惑ったように、目を伏せたみーくんの睫毛は長くて、綺麗で。やっぱり、整った顔をしていた。