「汚ねぇ手で杏奈に触んじゃねぇよ!」







みーくんは一瞬のうちに、私の手を掴んでいた男を殴り飛ばした。



男は、私が座っていたベンチに顔をぶつけていた。







「いってぇ……。何すんだよ!」



「杏奈は、俺等が簡単に触っていい女じゃねぇんだよ!」







……まただ。



また、みーくんは"俺等"って、壁を作る。



私の中には簡単に入ってくるクセに、私が入ることは赦さない。