君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「そんなわけないじゃん!



ほら、口では伝えきれないことっていっぱいあるでしょう?



こんなときだから聞いてほしいなって思ったの」



「……そっか。じゃあ、読んどくよ」



「うん、そうして」







暫くすると、藪内先生と数人の看護師さんが部屋に入ってきた。