君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

呆れたように溜め息をついた藪内先生は、



覚束ない足取りのみーくんを支えてパイプ椅子に座らせた。







「また後で来るから」



「……ん」







さっき私にしたようにみーくんの頭をポンポンと叩いた藪内先生は、笑って病室を出て行った。