君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

私達以外誰もいない筈の医療器具が沢山置かれた部屋の扉がガラッと勢いよく開いた。







「悪ぃ、遅くなった……」



「は、走ってきたの?汗だくじゃない!!」







ヘルメットを腕に下げたみーくんの蜂蜜色の髪から汗が滴っている。