君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

その視線はみーくんの隣にいるタカさんに注がれているように見える。



恐れ多いとわかりながらも、意を決して聞いてみることにした。







「志保ちゃんは、タカさんが好きなの……?」



「へっ!?」







カーテンの向こうで言い合う2人には聞こえないよう耳打ちすると、



目の前で志保ちゃんは真っ赤になった。