君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

ねぇ、みーくん。



私の我が儘を、許してね……。







考えることをやめ、私はまた服に向き直った。







どうしよう。この黒いワンピースに、パンプスを合わせたら可愛いな。でも、ブーツもい
いかも……。そうなると、両方欲しいな。



上限は、いくらだろう。







こんな風に買い物をするのはいつぶりだろう。



こんなに楽しいと感じるのはいつぶりだろう。







「――じゃん!美夢にはそっちの方が似合うって」



「え〜、そう?そう言うなら、こっちにするぅ〜」