君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

ねぇ、赤ちゃん、聞こえているでしょう?



これが、ママの歌だよ。



ママの声だよ。



どうかお願い、忘れないで。







歌いきると、背後から無数の拍手が聞こえてきて、思わずピクッと体が跳ねた。



ゆっくりと振り返ると、ドアの近くにはみーくんとタカさん、志保ちゃんが立っていた。