「うん」







顔を上げずにひたすらカルテと向き合う藪内先生は、私の言葉に短く相槌を返す。



窓から差し込む光を浴びることは、何かのエネルギーになる気がする。







「死んだって誰かの心の中で生きていられたら、それだけでうかばれますよね」