「杏奈!?大丈夫か!?」







オレンジに染まった世界が目の前に広がり、



心配そうに私を覗き込むみーくんの髪は透けて輝いている。







「今すぐ救急車呼んでやるから、待ってろ!」







お花見のときはかろうじで受け答えが出来たけど、



今はそれすらも出来ないほど苦しくて。