「俺が払う」







当たり前のように言うみーくんが、わからなかった。



どうして、そこまでしてくれるの?







【そんなの悪いよ】



「いいって!遠慮すんな」



【よくないよ!】







歩きながら言い合う私達。







「いいんだよ。それに、ずっとその格好でいるつもりか?」







みーくんは私の着ている服を見た。



病院を飛び出してきた私は、勿論着換えなんて持ってきている筈もなかった。