君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「みーく……愛してくれたのに……好きって、言って……くれたのに……傷つけるようなこと、したくないって――……」







その言葉に、杏奈を抱き締める力を強めた。



そっと額にキスを落とすと、今度は俺が泣きそうになってきた。







「杏奈が頑張って生きて、待っていたのが仮に別れだったとしても、



俺等が今別れる理由なんかないよ」