君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「もう一度、やり直そうぜ?」







長い沈黙を破ったのは俺の方。



その言葉を聞いた瞬間、杏奈の肩がピクリと跳ねた。







「やっぱ俺、杏奈がいなきゃ駄目だよ」



「そんなの……」



「ってか、離婚とか絶対しねぇし?



まだ籍入れてから1ヶ月しか経ってないし。



まぁ、100年経っても抜かねえけど」