「俺があげたくて、あげてるんだから」



【ありがとう】



「どういたしまして。ちゃんと使ってくれよ?」



【うん】



「じゃあ、それつけて行こうな!」



【行くって、どこに?】



「近くのショッピングモール」







……もし、声が出るのなら、私は"聞いてない!"って言えるのに。



当たり前のように言ったみーくんは、朝ご飯のパンを焼いていた。







「杏奈ー!ブルーベリージャムかマーガリン、どっちがいい?」