【ごめん!】



「大丈夫。俺も珍しく早起きしたから眠くて、寝てたから」







確かに、みーくんの頭にはさっきなかった寝ぐせがついている。







「ほら。香水」







みーくんが手渡してくれたのは、何度か目にしたことがある高級ブランドのロゴが入った
小さな白い紙袋だった。







「杏奈に合いそうなの、選んだからさ」



【本当にもらっていいの?】







今更かもしれないけど、申し訳なくなってしまった。



そんな私を見てか、みーくんは満面の笑みで、心配すんな、と言った。