君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

その言葉で、輝きをなくしていた藪内先生の瞳は見開かれた。







「俺が出来ること……」



「万里さんは、生き抜いたんだから……」







なんでだろう。



みーくんの言葉、ひとつひとつが私の胸の深いところに突き刺さり、やがて私を蝕んで。