君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

そんな気がするんだ。







「万里さんは、ただ長い旅を終えただけだよ」



「早すぎるだろ、そんなの……」







絞り出したような掠れた声は、私の胸までも苦しめて。



私に考える余地など与えてはくれずに、みーくんは持論を述べる。