そうだよね、颯?



――『話せねえとかつまんねえ。別れよーぜ』



あの日、私に降りかかったのは愛した人の冷たい言葉。



私の元カレは、『話せる』鳥越杏奈が欲しかったんだ。



きっと、私のことなんか忘れて、他の人と幸せになってるんだよね。



未練がある訳じゃないけれど、やっぱり不平等だと感じてしまう。







「杏奈、無理すんなよ?」



【してないよ】



「してるように見えるけど?」







みーくんには、お見通しなんだよね。