君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

私は誰からも、愛されていなかった。



誰の一番にも、なれなかったの。



生きてる価値なんかない。



存在する意味なんかない……、そう言われているみたいで、ずっと苦しい思いをしてきたのに、みーくんの目には、私はどう映ったの……?







【私は誰にも愛されてなんかない】



「そんなことない。杏奈はいつも誰かに想われてる」



【私がそうならみーくんもでしょ】



「……どうだろう。俺、いつも適当に生きてきたから、わかんないや」