君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

昨日、私がしたような軽い口付けなんか比べ物にならないほど、深いキス。



みーくんの首に手を絡める彼女を拒まないみーくんを見て、苛立ちを覚えた。



だけど、同時に悲しくもなった。



満更でもない感じ。



ここに私がいること、忘れないで。私が存在すること、忘れないで……。



いない存在にされることは、何よりもつらいのに。







「雅、ヨリ戻そう?何なら、今から寝てもいいよ」







1歳違いの私とみーくん。



だけど、外の世界で生まれ育ったみーくんと、中の狭い世界で過ごしてきた私。