「……みーくん」



「ん?」



「私でいい?」



「何が」







バイクの爆音と、みーくんの声が春の風に包まれて私の心に染み渡る。







「お嫁さん……。私に務まるかなぁ?」



「何言ってんだよ。杏奈にしか務まらねぇよ」