君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

渋々その両腕におさまり、全てをみーくんに委ねると、きっと君は満足げに笑うんだ。







「綺麗だな」



「そうだね」



「杏奈って桜っぽいかも」



「どの辺が?」



「ふわふわして、すっげぇ綺麗で……根強く生きてるところ」



「……それって、桜の木だよね」