君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「……」







思わず走っちゃったけど……私、みーくんに迷惑かけてるんじゃ……?



だとしたら、無理にでも帰らないといけない。







蛇口を捻り、お湯が止まったのを確認すると脱衣所へ出た。いつの間にか用意されていたフカフカの水色のバスタオルで全身の水滴を拭く。







何から何までお世話になりっぱなしだよ……。



何か一つくらい役に立つことしなきゃ。



洗濯?下着とか、触られたくないか。



掃除?この家、文句言えないほど綺麗だし。



どうしよう……。







とりあえず、借りた服を身に纏い、みーくんがいるリビングへ向かった。