君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「汚ねえけど、我慢してな」







みーくんはそう言ったけど、文句の付け所がないくらい綺麗な部屋。



みーくんは奥の部屋からグレーのスウェットの上下を持ってきてくれた。







「シャワー浴びて来な」







私は言われるまま、脱衣所へと移動した。







どうして、こんな広いマンションに一人暮らしなんだろう……。







私は頭の中の疑問を掻き消して、シャワーを浴びた。



上から降る温かいお湯は、冷え切った私の体を暖めてくれる。