君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「そう。よかったね」







リビングに移動すると、ママは温かい紅茶をキッチンから持ってきてくれた。



お湯の中にプカプカと浮かぶティーパックと、ゆらゆらと揺れながら映る私の姿。



私の向かい側に座ったママは、机に肘をついて、手の上に顎を乗せて尋ねてきた。







「雅くんとは、どうなの?付き合ってるんでしょう?」