君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

どうやら柚葉とその彼氏が来ているみたいで、



玄関には有名なスポーツブランドのロゴが入ったスニーカーが揃って置かれていた。



中学3年のこの時期に浮かれてていいのか、と感じつつ、頭がいい柚葉のことだから大丈夫なのだろうと思う。



私が考えていることを悟ったのか、ママはにやける口元に手を当てながら私を見た。







「柚葉もいい子見つけたみたいよ」