君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

もしかしたら、一瞬だったのかもしれないし、もしかしたら、何年も経っていたのかもしれない。



長いようで短く感じた眠りが覚めたとき、目の前には真っ白な世界が広がっていた。



病室には私以外の姿はなく、感じるのは頭部に走る痛みと、孤独感だけ。







「……うぁ……」