君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

それが、私に出来ることだから、



そう言って笑った志保ちゃんの笑顔に安心して、私は意識を手離した。







……――どこか遠くから近づいてくるサイレンの音を耳にしながら。










あれから、どれくらい時間が流れたかなんてわからない。