日曜日。

私は朝から

おにぎりを作った。


もしかしたら

瑞城先生にも

食べてもらえるかもって

淡い期待もあった。


そして学校に向かった。


日曜の学校。


2人だけかと思ったら

野球部が

グラウンドにいた。


実習棟の教室に入ると

すでに瑞城先生はいた。


「おはようございます。」


「おはよう。
 じゃあそこに座って。」


「はい。」


筆記用具を出して

準備を整えた。



さすがに模擬試験でも

緊張してきた。


裏返された答案用紙に

冊子の問題。


「準備はいいか?」


瑞城先生が私の前に

立って言った。


「・・はい。」


私は答案用紙を見たまま

返事をした。



「では、はじめ。」


瑞城先生は

ストップウォッチの

ボタンを押した。




答案用紙を表に向けて

問題を解いていった。



そして一通り

問題を解いたあと

気になった問題を

見直していた時

ふと思った・・・




この資格試験が終わったら



瑞城先生との接点が





なくなってしまう・・・