「もう10時過ぎてる。」





「もうそんな時間だったんだぁ…。あ、いい匂い…」






「飯の時間。歯ブラシとか必要なの置いといたから」






「ありがと…」



「あ。忘れるとこだった…」





「え?」





時雨はあたしを引き寄せると額にキスをした。





「おはよう」





「…っ、お、おはようっ!!顔洗ってくるっ」





あたしは洗面所に向かうと、ふと思った。






なんか…さっきの会話の一部って新婚さんみたいに思えちゃった。





「誰かが傍に居てくれるって…こんなにいいんだ…」