「温まったー…」 リビングの方に向かうと時雨はソファーの上で寝転んでテレビを見ていた。 「上がったか。…俺の服、ブカブカだな」 そう言って時雨は目を細めて笑った。 「あたしがちっちゃいって遠まわしに言ってる?」 「いや?…なんか可愛いなって」 あたしはこの言葉を聞いてボンっと顔に火がついたように熱くなった。 「俺も風呂行ってくる」 そう言ってあたしの横をスッと通って脱衣所へと時雨は向かった。