ご飯を全て食べ終えると、あたしはキッチンに行って皿を洗おうとした。
「希美は風呂。…手、ケガしてんだろ」
「このぐらい平気だよ。あたし、何もしてないし、なんか悪いし…」
邪魔になることばっかりしちやってたしね…。
「その気持ちだけで十分だから風呂な?…姉貴の使ってない下着とか用意してたからそれ使え」
「後で入る。手伝う…」
あたしがそういうと時雨はあたしの手を引いて、脱衣所へと入った。
「俺の言うことは聞くこと。服は俺のしか無かったから、そのスウェット着てて。」
そう言って時雨はサッとキッチンに戻って行ったのだった。

