「あたしにそんなにこだわらなくても、他にも女の子はたくさんいるよ?」 こんなあたしじゃなくても… 「希美は俺を怒らせたいわけ?俺は希美がいいって言ってんだろ」 時雨は少しだけ低い声で喋ると持っていたスプーンを置いた。 「次にそんなこと言ったら、俺は何するかわかんねーから。…分かったか?」 あたしはそう言われて少し怖くて素直に頷くことしかできなかったのだった。 「んじゃ、この話は終わりな?」 「う、うん…」