「もう、大人しく座ってろよ?」 あたしはスッと離れた時雨に頷いて見せると、 渡された物で手を覆いながらリビングのソファーへと座った。 あたしって…女の子としてヤバいよね…? もう、これはほんとにヤバいとしか言いようがない。 今度、料理でも一から学んでみようかな…。 こんな姿、もう時雨に見られたくないし… 「……ん?」 あたし今、なんて思った? こんな姿、もう時雨に見られたくない? あたし無意識に時雨に自分のいい所見せたいって思ってる…の? あたしはソファーでそのことで悩んだのだった。