「希美?!」 野菜とかを切っていた時雨が凄く焦った顔をして近付いてきてあたしの手をとった。 「早く冷やせっ!!」 ぐいっと強い力で水が流れる所へと手を寄せられた。 「えっと…」 「危なっかしいから何もすんじゃねぇって言ったのによ…。」 「ごめんなさい…」 すぐ後ろで聞こえる時雨の声に、 こんな状況ながらも思わずドキッとしてしまった。 「痛くないか?」 「もう痛くないよ?…ありがとう」 その前に、この体制をどうにかしないとあたしがヤバい。 心拍数が…