「よし!帰る準備完了!!」 あたしが靴を履いた瞬間、腕を引かれた。 「…?なに??」 あたし帰るんだけど。 台風といってもそんなに危なくないだろうし? 「帰さない」 …ん? 今、帰さないって言った…? 「いや…あたし帰るし?」 「駄目。つか無理。」 そう言って時雨はあたしを再びリビングへと連れ戻した。 「もうっ!!そんなに引っ張らないでよ!!靴ぬぐまえに転ぶとこだったじゃん!!」 ほんと強引なんだからっ!!