「俺がそんなの許すわけねぇだろ」 そう言った時雨にあたしの手を掴まれると、リビングの方へと連れ込まれた。 「ちょ…っ!!離してよ!!」 「…正座」 「は?」 何?急に正座って…。 「そこに正座しろって言ってんの」 なんであたしがそんなことしなきゃなんないの? 「意味分かんない。あたし帰る」 グイッ。 あたしが玄関の方に歩き出そうとした瞬間、強い力で引っ張られた。