時間はあっという間に経ち、今は放課後。 あたしは図書室にきていた。 「あたし…爽を傷つけちゃうことになっちゃうんだ…」 断るってことは諦めてということ。 恋愛ってすごく難しい。 「希美先輩」 後ろから爽の声がした。 あたしは振り向くと爽の顔を見た。 「その表情からだと…いい返事は聞けそうじゃありませんね…」 爽は切ない声でそう言って悲しそうな顔をする。