「…痛い」







「希美の年賀状を楽しみに待ってた私の心を返せ」







「ごめんー…。でも見てみて!時雨とこの前、プリ撮ったの貼ってみ…イタッ!!」







またしてもチョップを食らったあたし。






「どこまでバカップルなのよ…」






「プリ撮るのスッゴい説得したんだからー
…2時間もねばったんだよー?」






「はいはい…」






麻実は呆れたように返事をしながら教室に入る。






「あ。冬哉にも年賀状渡すの忘れてたー…」







あたしはそこで思い出した。