「イタッ…!」 一瞬鋭い痛みが走ったあと、時雨は満足げにあたしを見た。 「俺のって印だから」 そう言って首もとをとんとんと叩く。 「…?うまく分かんないんだけど」 「あとで鏡見てみな」 「なんか不安…。ちょっと見てくる…!」 あたしはそう言って洗面所まで見に行ってみた。 「…んな?!」 「めっちゃ綺麗に付くもんなんだな?」 いつの間にか時雨もあたしのあとを追ってきていて、うしろからふわっと抱きしめられる。