キーンコーン…



昼休みが終わる予鈴が鳴った。




「…あ、あたしそろそろ教室戻るね??」






「…ああ」





時雨はあたしをぎゅっと抱き締めるとすぐに離してくれた。





屋上から走って出て行くとあたしは教室まで歩いて戻った。





「ちょっと!!希美!!」





「うわ!?どうしたの?麻実」





教室に入るとすぐにあたしのもとへやってきたのは親友の森園麻実。





すっごいサバサバしてる子。
だけど唯一、信用できる、あたしにとってはかけがえのない存在。




「最近、アイツからの呼び出し多いじゃない!何かあったの?」





「へ…?」





「隠し事なんかしたらどうなるか分かってるでしょうね?」





そう言った麻実の瞳はすごく怖かった。



この瞳にあたしはいつも適わない。





「全部…話します…」





恐る恐る顔を上げるといつもの笑顔に戻ってる麻実がいたのだった。





ああ…、もう…最悪だよ…