あたしはいつも通り、注文を受けに行った。
「ご注文は?」
「希美先輩ー!」
毎回、なんでこんなにテンション高いんだろうか…。
「爽、あたし忙しいから注文を…」
「じゃあ、いつもので♪」
あたしはかしこまりました、というとその場を去ろうとした。
ガシッ。
「…爽?」
急にあたしの腕を握った爽。
「希美先輩。あの写真の猫、見覚えあるでしょ?」
「やっぱりあの時の…」
「話があるから、いつも通り外で待ってる」
爽は真剣な目をしながら言った。
どうしたんだろ?
あんな真剣な目、初めて見た…。
あたしは腕をはなされるとカウンターへと戻った。

