「なんだ俺の勘違いかっ。先輩が彼氏に飽きたから俺のところに…」
はあああっ?!
一体、どういう意味なのよ!
「おまえ、さっきから好き勝手なことをベラベラと…」
そしてついに時雨がキレた。
とても怖い目で爽を睨みながら。
これはヤバい…。
早く仕事に戻ってもらったほうが身のためといいますか…。
「そ、爽?そろそろ戻ったほうがいいんじゃない?」
「えっ?…ああ、そうですね。俺バイト中だった」
そこでやっと爽が自分の仕事を今、思い出したかのように時雨の目の前にコーヒーを置いた。
「熱いのでお気をつけて」
「余計なお世話。さっさと戻れよ」
この2人はどうしてこんな顔を合わせるたびにピリピリするんだろうか…。
「じゃ、希美先輩。仕事戻りますねー!」
爽はあたしに満面の笑みを見せるとカウンターに戻っていった。

